【MTG】Round4:西條 雄一(神奈川)vs.飯塚 勇気(東京)
2017年2月19日 群馬CS
Written By Youhei Tomizawa
西條 雄一(写真:中)vs.飯塚 勇気(写真:下)
やっと折り返しの4回戦。長いスイスラウンドは、まだ、道半ば。ここで勝利し、後半戦へと弾みをつけたいところだろう。
ここで登場するのは、西條 雄一と飯塚 勇気の二人だ。
西條が主戦場を“MO”とし、4c機体というメタゲームの中心的デックを使用しているのとは対照的に、飯塚は“晴れる屋”、“FIVECARD池袋”、“夢屋”と店舗をプレイの中心に据えている。
だがより印象的なのはデックの中身だった。
Game1
西條は、《秘密の中庭/Concealed Courtyard(KLD)》から《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》、《尖塔断の運河/Spirebluff Canal(KLD)》から《キランの真意号/Heart of Kiran(AER)》と4c機体としてベストな動き出し。
飯塚は、《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》から島を重ねるドローゴー。デックの中身が見えてこない。
青単にも見える場からキャストされた《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》が西條の目論見を崩し、かみ合うように追加のクリーチャーをキャストできない。
飯塚は、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を《不許可/Disallow(AER)》し、2枚目の《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》は贅沢に《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》。
《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》から《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》をキャストし、未だデックの片鱗も見せないままマナも手札も拡充する。
西條は、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、《経験豊富な操縦者/Veteran Motorist(KLD)》から搭乗と攻撃を宣言するも、飯塚がキャストした《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》で土地を縛られ、《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》の誘発により盤面が一掃されてしまう。
そう、飯塚のデックは、赤青のエルドラージランプ。除去と打ち消しでゲームをスローダウンさせながら、《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》等でエルドラージクリーチャー達を高速召喚する。
攻めている時は頼もしい《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》も、《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》を前には心もとない。
西條は、《無許可の分解/Unlicensed Disintegration(KLD)》を握り締めながら、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》に膝をついた。
西條0-1飯塚
Game2
マリガンしながらも再び西條は、攻める。
トップスピードとはいかないまでも《キランの真意号/Heart of Kiran(AER)》、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》、《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》と並べ、戦闘フェイズへの移行を宣言する。
飯塚は慌てず騒がずGame1でも活躍した《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》をキャスト。
西條のプレイスピードが上がる。インスタントタイミングで《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》がキャストされるのを待ち望んでいたかのように。
メイン・ボードならば通ったこのカード。そこへ《金属の叱責/Metallic Rebuke(AER)》を合わせた。
7点、さらに7点と2回の攻撃で飯塚のライフは3。
《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》はあれども、ライフがない。手札はあれども、ライフがない。
その少ないライフを守りながらできる動きとして、《電招の塔/Dynavolt Tower(KLD)》をキャストし、溜まっていたエネルギーを使用し、クリーチャーを除去する。
《グレムリン解放/Release the Gremlins(AER)》により生み出されたトークンの攻撃でライフは1となるが、逆に言えば飯塚は、ライフ1点までかき集められるだけのアドバンテージを稼いだことになる。
ライフを犠牲に全てのクリーチャーの除去に成功する。
西條 雄一は、土地しか引かない。土地を切り詰めたマルドゥ機体であるのに6枚、7枚と土地は止まらない。
飯塚は、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》の能力を《不許可/Disallow(AER)》し続け、終に《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》によるビートダウンを開始する。
西條 雄一は、土地しか引かない。次の機械巨人の攻撃で負けてしまうとことでトップデックした《無許可の分解/Unlicensed Disintegration(KLD)》。手札に溢れた土地を見つめながら、飯塚のアップキープにキャストする。
これは《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》の現出能力により無効化されてしまうが、1ターンを得た。
祈るように引いたのは、土地ではなく《無許可の分解/Unlicensed Disintegration(KLD)》。
飯塚の《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》は、飯塚の許可もなく粉微塵に分解された。
西條1-1飯塚
Game3
《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》と《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》が飯塚のターンで《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》で流される。Game2の《金属の叱責/Metallic Rebuke(AER)》を意識してのことだろう。
これまでと違う点は西條のマナベースだ。
西條 雄一は、土地が引けない。ファストランドを多用し、アーティファクトとのシナジーで色マナを補填している機体デックが《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》と《産業の塔/Spire of Industry(AER)》でスクリューしてしまっているのだ。
飯塚は淡々とセットランドするのみ。
西條 雄一は、土地が引けない。代わりに色マナへと繋がる《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》をドローするが、除去呪文との交換を繰り返し、色マナへ繋がらない。
西條 雄一は、土地が引けない。やっと引いた平地から《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》キャストした時、飯塚は、6枚の土地を寝かせた。
現代に生き返った青い悪魔《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》が対象に指定したのは《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》。
飯塚の才覚を、デックのポテンシャルを余す所なく見せ付けるように。
西條は、少ない土地、出来ることが限られる中で選択するも、そこへ打ち消し呪文がが突き刺さる。
飯塚は、手を緩めず《グレムリン解放/Release the Gremlins(AER)》は《不許可/Disallow(AER)》し、相手を自由にさせずクロックを刻み続ける。
飯塚が、《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》をキャストすると手札の《無許可の分解/Unlicensed Disintegration(KLD)》を見つめながら、黒マナのない土地を見つめるのだった。
西條1-2飯塚
飯塚 Win!
西條 雄一(写真:中)vs.飯塚 勇気(写真:下)
やっと折り返しの4回戦。長いスイスラウンドは、まだ、道半ば。ここで勝利し、後半戦へと弾みをつけたいところだろう。
ここで登場するのは、西條 雄一と飯塚 勇気の二人だ。
西條が主戦場を“MO”とし、4c機体というメタゲームの中心的デックを使用しているのとは対照的に、飯塚は“晴れる屋”、“FIVECARD池袋”、“夢屋”と店舗をプレイの中心に据えている。
だがより印象的なのはデックの中身だった。
Game1
西條は、《秘密の中庭/Concealed Courtyard(KLD)》から《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》、《尖塔断の運河/Spirebluff Canal(KLD)》から《キランの真意号/Heart of Kiran(AER)》と4c機体としてベストな動き出し。
飯塚は、《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》から島を重ねるドローゴー。デックの中身が見えてこない。
青単にも見える場からキャストされた《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》が西條の目論見を崩し、かみ合うように追加のクリーチャーをキャストできない。
飯塚は、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》を《不許可/Disallow(AER)》し、2枚目の《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》は贅沢に《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》。
《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》から《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》をキャストし、未だデックの片鱗も見せないままマナも手札も拡充する。
西條は、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》、《経験豊富な操縦者/Veteran Motorist(KLD)》から搭乗と攻撃を宣言するも、飯塚がキャストした《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》で土地を縛られ、《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》の誘発により盤面が一掃されてしまう。
そう、飯塚のデックは、赤青のエルドラージランプ。除去と打ち消しでゲームをスローダウンさせながら、《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》等でエルドラージクリーチャー達を高速召喚する。
攻めている時は頼もしい《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》も、《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》を前には心もとない。
西條は、《無許可の分解/Unlicensed Disintegration(KLD)》を握り締めながら、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》に膝をついた。
西條0-1飯塚
Game2
マリガンしながらも再び西條は、攻める。
トップスピードとはいかないまでも《キランの真意号/Heart of Kiran(AER)》、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》、《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》と並べ、戦闘フェイズへの移行を宣言する。
飯塚は慌てず騒がずGame1でも活躍した《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》をキャスト。
西條のプレイスピードが上がる。インスタントタイミングで《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》がキャストされるのを待ち望んでいたかのように。
メイン・ボードならば通ったこのカード。そこへ《金属の叱責/Metallic Rebuke(AER)》を合わせた。
7点、さらに7点と2回の攻撃で飯塚のライフは3。
《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》はあれども、ライフがない。手札はあれども、ライフがない。
その少ないライフを守りながらできる動きとして、《電招の塔/Dynavolt Tower(KLD)》をキャストし、溜まっていたエネルギーを使用し、クリーチャーを除去する。
《グレムリン解放/Release the Gremlins(AER)》により生み出されたトークンの攻撃でライフは1となるが、逆に言えば飯塚は、ライフ1点までかき集められるだけのアドバンテージを稼いだことになる。
ライフを犠牲に全てのクリーチャーの除去に成功する。
西條 雄一は、土地しか引かない。土地を切り詰めたマルドゥ機体であるのに6枚、7枚と土地は止まらない。
飯塚は、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》の能力を《不許可/Disallow(AER)》し続け、終に《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》によるビートダウンを開始する。
西條 雄一は、土地しか引かない。次の機械巨人の攻撃で負けてしまうとことでトップデックした《無許可の分解/Unlicensed Disintegration(KLD)》。手札に溢れた土地を見つめながら、飯塚のアップキープにキャストする。
これは《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》の現出能力により無効化されてしまうが、1ターンを得た。
祈るように引いたのは、土地ではなく《無許可の分解/Unlicensed Disintegration(KLD)》。
飯塚の《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》は、飯塚の許可もなく粉微塵に分解された。
西條1-1飯塚
Game3
《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》と《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》が飯塚のターンで《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》で流される。Game2の《金属の叱責/Metallic Rebuke(AER)》を意識してのことだろう。
これまでと違う点は西條のマナベースだ。
西條 雄一は、土地が引けない。ファストランドを多用し、アーティファクトとのシナジーで色マナを補填している機体デックが《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》と《産業の塔/Spire of Industry(AER)》でスクリューしてしまっているのだ。
飯塚は淡々とセットランドするのみ。
西條 雄一は、土地が引けない。代わりに色マナへと繋がる《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger(KLD)》をドローするが、除去呪文との交換を繰り返し、色マナへ繋がらない。
西條 雄一は、土地が引けない。やっと引いた平地から《模範的な造り手/Toolcraft Exemplar(KLD)》キャストした時、飯塚は、6枚の土地を寝かせた。
現代に生き返った青い悪魔《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk(KLD)》が対象に指定したのは《天才の片鱗/Glimmer of Genius(KLD)》。
飯塚の才覚を、デックのポテンシャルを余す所なく見せ付けるように。
西條は、少ない土地、出来ることが限られる中で選択するも、そこへ打ち消し呪文がが突き刺さる。
飯塚は、手を緩めず《グレムリン解放/Release the Gremlins(AER)》は《不許可/Disallow(AER)》し、相手を自由にさせずクロックを刻み続ける。
飯塚が、《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》をキャストすると手札の《無許可の分解/Unlicensed Disintegration(KLD)》を見つめながら、黒マナのない土地を見つめるのだった。
西條1-2飯塚
飯塚 Win!
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