【MTG】Round2:石川 拓磨(埼玉)vs.松下 正義(千葉)
【MTG】Round2:石川 拓磨(埼玉)vs.松下 正義(千葉)
【MTG】Round2:石川 拓磨(埼玉)vs.松下 正義(千葉)
Written By Youhei Tomizawa

石川 拓磨(写真:中)vs.松下 正義(写真:下)

 参加者108名という県内最大規模で開催されることとなった群馬championships2017 winter。
 県内外から多くのプレイヤーがここ群馬に集い、BMIの権利を掴むため、その先のプロツアーを見据え、激しい火花を散らせようとしている。
 スイスラウンド7回戦という長丁場を考えると、落としたくない初戦。

 ここで登場するのは、前日コミかる堂前橋店にて行われたPPTQに見事勝利した石川 拓磨。主催店舗であるコミかる堂を拠点に研鑽を重ねている。

 対するは、松下 正義。現在は千葉県在住だが、松下もよく行くショップとしてコミかる堂をあげている。

 勘違いしないでほしいのだが、だからといって、ここで“強者”と“挑む挑戦者”という使い古された構図を持ち込みたいわけではない。

 “強い人が勝つ”のではなく“勝った人が強い”

 だが、

 “昨日勝った”からといって“今日勝つ”

 とは限らない。

 全てのプレイヤーに、勝利の可能性がある。自分を信じ、自身の分身であるデックを信じる者全てに。

 それが、Magic The Gathering


Game1
 先手の石川が《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》をキャストしたことで、前日に続き、環境の大本命BG巻きつき蛇デックであることを宣言する。

 対する松下は、森、沼と置き、土地以外の最初のパーマネントは《枷はずれな成長/Unbridled Growth(AER)》というあまり目にしないカード。
 続くターンに《秘密の備蓄品/Hidden Stockpile(AER)》がキャストされ、成長が生贄にささげられたことで紛争をフィーチャーしたデックということが判明する。

 石川は、そんなことお構いなしに、蛇、そして蛇の能力で多くのカウンターを載せた《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》がトークンに睨みをきかせながらクロックを刻み続ける。

 松下は、2枚目の《秘密の備蓄品/Hidden Stockpile(AER)》から《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》の奥義を即起動し、紛争誘発で一気に2体の霊気装置トークンが生成される。

 そこに石川が《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》をキャストしたことで、バリスタへとカウンターが置かれると、松下の場には何も残らなかった。

石川1-0松下


Game2
 先行するのは後手の石川の《森の代言者/Sylvan Advocate(OGW)》。

 松下は、不安だった緑マナを《進化する未開地/Evolving Wilds(BFZ)》で揃え、土地の止まった石川に対し、除去スペルを連打し、盤面の掌握に乗り出す。
 そして《枷はずれな成長/Unbridled Growth(AER)》から《秘密の備蓄品/Hidden Stockpile(AER)》へ繋げ、再び紛争によりトークン生成がスタートする。
 
 松下が《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》までも召喚した返し、石川はやっと3枚目の土地を引き、《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter(BFZ)》をキャストし《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》からの巻き返しを目論む。

 松下は多くのクリーチャーが並ぶ場で安全に《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope(EMN)》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》と順次キャストし、石川に攻撃を強制させ、ゆっくりとだが、確実に有利な場を作りつつある。
 石川は、《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk(KLD)》の連続キャストで、イニシアチブを握り返そうとするが、松下は、のらりくらりと《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow(EMN)》で消耗戦を演じ、《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》と《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade(AER)》を出させたところで《燻蒸/Fumigate(KLD)》をキャストし、石川の攻撃を完全にシャットアウト。

 ドロー後、石川はサイドボードへと手を伸ばした。

石川1-1松下


Game3
 《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》、《改革派の地図/Renegade Map(AER)》というそれぞれのデックを代表するカードで始まったGame3。

 石川は《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》が2点クロックを刻み、松下は《改革派の地図/Renegade Map(AER)》から沼をサーチし、《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》。
 石川は、消耗戦も視野に入れ《造命師の動物記/Lifecrafter’s Bestiary(AER)》でドローを確保するとともに、追跡者に《闇の掌握/Grasp of Darkness(OGW)》をキャスト、攻撃し松下のライフを14とした。

 松下はGame2で活躍した《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》で盤面を止めにかかるが、寝返ったかのように石川がキャストした《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》によって除去されてしまう。
 石川は、《燻蒸/Fumigate(KLD)》も考え、クリーチャー、動物紀によるドローエンジン、プレインズウォーカーと鉄壁の場を作りあげる。

 松下の手札に《燻蒸/Fumigate(KLD)》はあるのか?

 果たして《燻蒸/Fumigate(KLD)》はあった。

 しかし《燻蒸/Fumigate(KLD)》後も場に残る動物紀とオブニクシリス。そして追加された《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》が5点のダメージを与えると松下の残りライフは4。
 《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》を除去できなかれば、場にある5枚の土地が命を持ち襲い掛かってくる。

 《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn(AER)》で固めた場に現れたのは、カウンターを4つ載せた石川の《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》であった。

石川2-1松下


石川 Win!

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