【MTG】準々決勝:マシモリュウヤvsアサウミヒロキ
2017年8月20日 群馬CS
Written By Kyoji Shimizu
君は「ドレッジ・ザ・ギャザリング」と言う言葉を知っているだろうか?
ラヴニカで生まれたその「発掘」いうシステムは、今までのマジックの概念を大きく変える事になった。
X枚のカードをライブラリーから墓地に送ることによって、カードを引く代わりに墓地から「発掘X」を持つそのカードを手札に加えるというモノだ。
スタンダードにあった時では、さして強力な効果ではなかったのだが、カードプールが広がれば話は別だ。
カードが墓地にある時に効果を発揮するカードを多用すると、この「発掘」は牙をむく。
例えば、墓地から自動的にクリーチャーが戦場に現れたらどうだろう?
本来、マナを支払い、手札を消費し、クリーチャーを召喚する。
そのプロセスを完全に無視した、余りにも理不尽なゲーム展開。
それらを揶揄し「ドレッジ・ザ・ギャザリング」と呼ぶのだ。
ゲーム1
桐生を中心に度々BMOのトップ8に顔を連ねる精鋭のアサウミは、《信仰無き物あさり/Faithless Looting》で「ドレッジ」の口火を切る。
それに対して、2ターン目に《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》を召喚して見せたのは、コミカル堂高崎店コミュニティの中心人物のマシモ。
マシモの操るグリクシス・シャドウというデッキは、速やかに対戦相手のライフを削り切る事に特化したデッキではあるが、墓地から蘇る複数の《恐血鬼/Bloodghast》や《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》を前に思うようにダメージレースを制する事が出来ない。
発掘によって、アサウミにもたらされた《燃焼/Conflagrate》は、1度は《頑固な否認/Stubborn Denial》されるも、虎の子である《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》と交換する事に成功する。
しかしながら、グリクシス・シャドウの真骨頂である《死の影/Deathshadow》は11/11と、アサウミのライフ14を射程圏内に捉えている。
後3点のダメージがあれば…
そして、マシモが最後に捲ったカード…
それは!
《稲妻/Lightning Bolt》ッ…‼
ただし、それはサイドボードのカードであった。
マシモ 0-1 アサウミ
ゲーム2
凄まじい爆発力の「ドレッジ」デッキだが、それは幾つかのリスクを孕んでいるともいえる。
トップスピード重視が故のデッキの土地の枚数の少なさ。つまり、それは安定性の欠如。
次の試合はまさにそれが顕著に現れる結果となった。
土地が1枚で止まるアサウミ。
グリクシス・シャドウにとって、ライフを削り切るのは造作もないことであった。
マシモ 1-1 アサウミ
ゲーム3
「ドレッジ」を相手にした時に、もっとも大事なものに墓地対策カードがある。
墓地の依存度が極端に高いこのデッキは、墓地にリソースが無ければ脅威ではないのだ。
例え、初期手札が少なかろうと墓地対策さえあれば勝ててしまうのだ。
それは、「ドレッジ」を使用しているプレイヤーも重々承知。
相手のサイドボードに対するサイドボードの駆け引き。それが、「ドレッジ」をプレイする上での難しさであり、面白さでもあるのだ。
オープンハンドをキープできたアサウミに対して、マシモ積極的にテイクマリガンを行う。
最終的に4枚でのスタートとなるが、墓地対策を手札に加える事が出来少し安堵の表情だ。
マシモの《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》を、《突然の衰微/Abrupt Decay》で即座に答えるアサウミにとって理想的な立ち回り。
唯一の墓地対策を失ってしまったマシモは《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》を戦場に追加し、《手練/Sleight of Hand》にて二の矢を探しにライブラリーを掘り進めるしかない。
だが、アサウミの行動も芳しくない。
特に行動することなくターンを渡すのみである。
ドローが噛み合わない。
その隙にも、マシモの戦場には膨大なエレメンタルが追加されていく。
アサウミ、唯一唱えた《壌土からの生命/Life from the Loam》が《頑固な否認/Stubborn Denial》されると、右手をマシモに差し出したのだ。
マシモ 2-1 アサウミ
「ドレッジ」デッキのもう一つのリスク。
対応力の低いカードが多いため、ドローの噛み合いが悪いと何もできなくなってしまう。また、余りにメインデッキの完成度が高いためサイドボーディングの難しさがあげられる。
そのピーキーさや、扱いの難しさ。そして、ぶん回りの快感があるからこそ「ドレッジ」デッキは魅力的なのだろう。
君は「ドレッジ・ザ・ギャザリング」と言う言葉を知っているだろうか?
ラヴニカで生まれたその「発掘」いうシステムは、今までのマジックの概念を大きく変える事になった。
X枚のカードをライブラリーから墓地に送ることによって、カードを引く代わりに墓地から「発掘X」を持つそのカードを手札に加えるというモノだ。
スタンダードにあった時では、さして強力な効果ではなかったのだが、カードプールが広がれば話は別だ。
カードが墓地にある時に効果を発揮するカードを多用すると、この「発掘」は牙をむく。
例えば、墓地から自動的にクリーチャーが戦場に現れたらどうだろう?
本来、マナを支払い、手札を消費し、クリーチャーを召喚する。
そのプロセスを完全に無視した、余りにも理不尽なゲーム展開。
それらを揶揄し「ドレッジ・ザ・ギャザリング」と呼ぶのだ。
ゲーム1
桐生を中心に度々BMOのトップ8に顔を連ねる精鋭のアサウミは、《信仰無き物あさり/Faithless Looting》で「ドレッジ」の口火を切る。
それに対して、2ターン目に《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》を召喚して見せたのは、コミカル堂高崎店コミュニティの中心人物のマシモ。
マシモの操るグリクシス・シャドウというデッキは、速やかに対戦相手のライフを削り切る事に特化したデッキではあるが、墓地から蘇る複数の《恐血鬼/Bloodghast》や《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》を前に思うようにダメージレースを制する事が出来ない。
発掘によって、アサウミにもたらされた《燃焼/Conflagrate》は、1度は《頑固な否認/Stubborn Denial》されるも、虎の子である《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》と交換する事に成功する。
しかしながら、グリクシス・シャドウの真骨頂である《死の影/Deathshadow》は11/11と、アサウミのライフ14を射程圏内に捉えている。
後3点のダメージがあれば…
そして、マシモが最後に捲ったカード…
それは!
《稲妻/Lightning Bolt》ッ…‼
ただし、それはサイドボードのカードであった。
マシモ 0-1 アサウミ
ゲーム2
凄まじい爆発力の「ドレッジ」デッキだが、それは幾つかのリスクを孕んでいるともいえる。
トップスピード重視が故のデッキの土地の枚数の少なさ。つまり、それは安定性の欠如。
次の試合はまさにそれが顕著に現れる結果となった。
土地が1枚で止まるアサウミ。
グリクシス・シャドウにとって、ライフを削り切るのは造作もないことであった。
マシモ 1-1 アサウミ
ゲーム3
「ドレッジ」を相手にした時に、もっとも大事なものに墓地対策カードがある。
墓地の依存度が極端に高いこのデッキは、墓地にリソースが無ければ脅威ではないのだ。
例え、初期手札が少なかろうと墓地対策さえあれば勝ててしまうのだ。
それは、「ドレッジ」を使用しているプレイヤーも重々承知。
相手のサイドボードに対するサイドボードの駆け引き。それが、「ドレッジ」をプレイする上での難しさであり、面白さでもあるのだ。
オープンハンドをキープできたアサウミに対して、マシモ積極的にテイクマリガンを行う。
最終的に4枚でのスタートとなるが、墓地対策を手札に加える事が出来少し安堵の表情だ。
マシモの《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》を、《突然の衰微/Abrupt Decay》で即座に答えるアサウミにとって理想的な立ち回り。
唯一の墓地対策を失ってしまったマシモは《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》を戦場に追加し、《手練/Sleight of Hand》にて二の矢を探しにライブラリーを掘り進めるしかない。
だが、アサウミの行動も芳しくない。
特に行動することなくターンを渡すのみである。
ドローが噛み合わない。
その隙にも、マシモの戦場には膨大なエレメンタルが追加されていく。
アサウミ、唯一唱えた《壌土からの生命/Life from the Loam》が《頑固な否認/Stubborn Denial》されると、右手をマシモに差し出したのだ。
マシモ 2-1 アサウミ
「ドレッジ」デッキのもう一つのリスク。
対応力の低いカードが多いため、ドローの噛み合いが悪いと何もできなくなってしまう。また、余りにメインデッキの完成度が高いためサイドボーディングの難しさがあげられる。
そのピーキーさや、扱いの難しさ。そして、ぶん回りの快感があるからこそ「ドレッジ」デッキは魅力的なのだろう。
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